まさかうちの親が!?老後破産の現実

お金の教育

家族で自分だけが知らなかった現状

え?うちの実家が破産寸前!?

実家は、昔からそこまで裕福ではないにせよ、少なくともお金に困っている印象はありませんでした。
親も普通に生活しているし、老後も問題なく暮らしていけると思っていたのです。

ところが、実は私が気づかなかっただけで、老後破産の危機が目前に迫っていたのです。

今回は、私が直面した「実家の家計が崩壊していた」というショッキングな現実と、
なぜそうなってしまったのか、その背景を振り返ります。

さらに、同じような状況に陥らないための対策やアドバイスも紹介していきます。

老後破産――誰もが直面しうる現実

まさか、うちの親が老後破産するなんて…

そう思う人は多いはずです。自分の両親がしっかりとした生活を送り、退職後も安定した生活を続けられると信じて疑わない。
しかし、現実は予想外の方向に進むことがあります。
老後破産はもはや他人事ではなく、私たちの家族にも降りかかる問題です。

老後破産は、年金や退職金だけでは生活費をまかなえず、生活水準を維持できなくなることから始まります。
この記事では、実際の事例を交えながら、なぜこのような状況が起こるのか、
そしてどのように回避できるのかを探っていきます。

現実に直面した我が家のケース

実際に、筆者の家族でも老後破産に近い状況に直面しています。
親は長年サラリーマンとして働いてきたものの、定年後の年金だけでは生活が苦しいと感じるようになりました。

これまで家計管理はあまり意識しておらず、家計簿もつけていなかった親は、支出の見直しをすることなく、貯蓄を切り崩し続けました。切り崩している意識もありませんでした。

これが問題の始まりでした。

なぜこうなったのか? 分析してみた

私の親はどちらも70代。親世代の多くは、計画的な資産運用や、リスク管理に関する金融教育を学ぶ機会が少ないまま老後へ入りました。
その結果、私の親も退職後に収入と支出のバランスを取れず、家計が崩壊してしまいました。

1. マネーリテラシーが低いことが原因

特に問題だったのは、親のマネーリテラシーが非常に低いことです。

現役時代は安定した収入があったため、将来を見据えた家計の知識や節約、投資の重要性を意識することが少なかったようです。
特に、うちの両親は「お金の管理は自然となんとかなるもの」という楽観的な考え方が根本にある印象です。

その結果、退職後も「なんとかなる」という気持ちで予算や将来の支出に対する計画性がありませんでした。
特に、収入が減る老後においては、家計をしっかり管理することが重要ですが、親は家計簿をつけることもなく、支出がどれだけあるかを把握していなかったのです。

これは、家計のバランスを崩し、無駄な支出が増える結果につながりました。

日本全体においても金融教育が十分でないため、多くの高齢者が退職後の収入減に対して計画的に備えることができず、貯金を切り崩してしまうケースが多発しています。

高齢者の金融リテラシー~生活に不安を抱えながらも資産の持続力に楽観的~」によると、高齢者の金融リテラシーは相対的に低い。また、金融知識に関して13.7%が自信過剰であるという。

2. FX投資で多額の損失を出していた

もう一つの要因として、父がFX投資に手を出していたことも挙げられます。

退職金という形で資産を得た父は、資産を増やすためFXに手を出しました。
しかし、親のようにマネーリテラシーが乏しい場合、適切なリスク管理ができず多額の損失を出してしまうのです。

FXは、レバレッジをかけて大きな利益を得ることができる投資法として人気がありますが、その反面損失も大きくなる可能性があります。

親は手軽に始められるという理由からFXを始めましたが、相場の変動やレバレッジのリスクを正しく理解していなかったため、予想以上の損失を抱えてしまいました。

やっかいなのが、今は月々多少利益が出ているらしいのです。
詳細は聞いていませんが、おそらく損失の補填には到底叶わない微々たるものでしょう。

退職後に多額の損失を出してしまうと、そこからのリカバリーは非常に困難です。
特に、高齢者にとっては失った資産を再度稼ぐ機会が限られているため、投資の失敗は老後破産の原因の一つとなります。

3. 現役時代の金遣いを改められなかった

さらに、現役時代の金遣いを改めることができなかったことも大きな問題でした。

現役時代には、安定した収入があり、生活に余裕がありました。
それこそ、家族で海外旅行にも行けるくらいでした(数年に一度でしたが…)
そのため、趣味や嗜好品に多額のお金を費やすことに対してあまり疑問を持たなかったのです。

特に高額な食費が家計を圧迫しました。
親は退職後も生活水準を維持しようとし、出費を抑えることなく、多額の支出を続けました。
これが家計に大きな負担を与え、貯蓄の減少を早める結果となりました。

現役時代に培った消費習慣は、退職後も変わらず続き、家計に大きな影響を与えることがよくあります。
退職後は、収入が減るため生活水準を見直すことが必要ですが、それができなかったため、最終的に家計が火の車状態に陥ってしまいました。

老後破産が一般的に起こる原因

老後破産は、実際に起こり得る身近な問題です。主な原因として、以下のようなものが挙げられます:

  • 年金だけでは生活費を賄えない
  • 予想外の医療費や介護費用の増加
  • 資産運用や貯金をしないまま、退職を迎える
  • 家計の支出管理を行わず、無駄遣いや高額な保険に加入してしまう

これらの問題を防ぐためには、早い段階からマネーリテラシーを身に付け、金融教育を受けて家計を計画的に管理することが不可欠です。

兄は現状を知っていた

実は、他の兄達は親のこの現状を知っていたことを最近になって知りました。
一番上の兄は資金援助もしていたというのです。その額、600万ほど。。。

600万!?

お義兄さんも思い切ったわね。。。。!奥さんはなんと言っているのかしら??

実質、老後破綻はすでに起きていたということになります。

私は末っ子なので、頼りにされなかったのだと推察します。
まあ、単純に貧乏だと思われていたフシもありますが^^;

そのせいで、今度は兄の家庭が破産しそうです。
というか奥さんは何も知らないのか?子どももいるのに、教育費などどう考えているのだろう??

聞いても話を逸らされるので詳しくはわかりませんが、この親にしてこの子あり、という気持ちです。

これからどうするべき?老後破産を避けるための具体的なステップ

では、老後破産を回避するために、どのように家計を見直し、今後の動き方を考えるべきなのでしょうか。
以下に具体的なステップを紹介します。

1. 家計簿をつけて収支の可視化

まず、毎月の収入と支出を把握するために、家計簿をつけることが重要です。
これにより、どの項目に無駄があり、どこを削減できるかが明確になります。
(まず食費で始めたところ、なんと2人で月10万も出費があったとか・・・!3人3匹家族のうちより多い!)

2. 家計のバランスを見直す

次に、家計バランスを見直し、固定費や変動費を整理します。
特に、保険や通信費、食費や投資額などの費用を削減することで、大幅な節約が可能です。
これはすぐに効果が見えるため、初めに取り組むべきポイントでしょう。

3. 年金に頼りすぎない生活設計をする

年金だけでは老後の生活が不安定になる可能性が高いです。
そのため、若いうちからの貯蓄や投資を検討することが大切です。
特に、リスクの低い資産運用を学び、早めに始めることで将来の安心を得られます。

すでに老後生活に入っている親は、プロに見てもらうのもいいでしょう。
キャッシュフローと生活設計書を作成してもらい、それを元に生活を見直すのです。

4. 兄の家計を持ち直させる

まず、長兄からの資金援助はなるべく早くにやめさせます。
私からの資金援助も行いますが、うちもそんなに余裕はないので、早急な根本解決を図る必要があります。

親の自己破産は自分たちの行いのせいですが、長男だからという理由で長兄が破産するのは黙って見ていられません。
これからどういう支援ができるか、兄弟たちで話し合って、可能な範囲で援助する方向になりそうです。

まとめ:親を老後破産から守るために

老後破産は、決して他人事ではありません。
自分の親が、自分自身が、破産寸前に陥ってしまうことは誰にでも起こりうる現実です。
しかし、早めに家計の知識をつけ、家計管理を徹底することで、この問題を回避することができます。

今からできることは、まず家計簿をつけ、家計バランスを見直すこと。
そして、年金だけに頼らず、長期的な資産運用を視野に入れていくことです。

あなたの家族が安心して老後を迎えるために、今から一緒にしっかり準備を始めましょう。

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